ノートPCを超えたクリエイティブツール
続いて、iPad Pro の新モデルについて整理します。
- チップ:Apple M5 チップ。公式発表で「前世代 M4 と比して AI タスクで最大3.5倍、あるいは5.6倍
- レイ・トレーシング対応強化:第3世代レイ・トレーシングエンジン搭載
- RAM/メモリ構成:256GB/512GBモデルでは12 GBユニファイドメモリ(従来より50%増)/1TB以上モデルでは16 GB
- 外観・サイズ:11インチ/13インチモデルを継続、筐体サイズ・重量ほぼ変化なし
- 接続・通信:Wi-Fi 7、およびセルラーモデルに Apple 設計の N1 無線チップ、C1X モデムを搭載。セルラーモデルでは “最大50%高速/30%少ない電力使用
前世代との比較では、以下が主なポイントです。
- 形状・筐体:ほぼ同一。厚み・重量ともに変化なし
- チップ性能:M5にて、CPU/GPU/Neural Engineすべてにおいて「最大20〜30%以上」または「2〜3倍以上」の向上が報じられています
- メモリ/帯域:新モデルで「統一メモリ帯域 150GB/s 超」クラス、旧モデルではそれより低め
- 通信性能・省電力:セルラーモデルでは高速化および省電力化が明記
iPad Pro(M5)をおすすめできる点を挙げると次の通りです。
圧倒的な処理性能+AI対応
タブレットながら M5 を搭載することで、ローカルでの AI 推論・画像生成・3Dレンダリングなども視野に入ります。「タブレットでここまで」という領域がさらに広がりました。
最新無線通信対応
Wi-Fi 7 や N1/C1Xチップにより、モバイルでの通信性能・省電力性が強化されており、外出先での作業・セルラー利用が多いユーザーには大きな価値です。
アクセサリ・エコシステムが整っている
従来モデルと筐体が変わらないため、既存の Apple Pencil / Magic Keyboard などアクセサリ流用もしやすく、移行ハードルが低い点も魅力。
タブレットならではの“軽く使える”モバイル性
ノートPCほど構える必要がなく、サッと使えるという点が引き続き強み。クリエイティブ用途でも「外出先+アイデア出し」「軽い編集・修正」用途に適しています。
この機種が特にフィットするユーザー像は次の通りです。
- イラスト・デザイン・3Dモデリング・動画編集など、タブレット上でも比較的ヘビーな制作を行いたいクリエイター
- 移動が多く、軽量で高性能なデバイスを持ち歩きたいビジネスパーソン/フィールドワーカー
- 既に iPad Pro を活用しており、通信性能や処理性能で少しでも“底上げ”を図りたいアップグレード志向の方
- Apple エコシステム(Apple Pencil、Magic Keyboard、iPadOS のマルチタスク)を活用し、ノートPC代替も検討しているユーザー
一方で、タブレット用途が「動画視聴/SNS/軽い文書作成」程度に留まるなら、性能を持て余す可能性もあるため、コスト対効果を考え慎重に検討すると良いでしょう。
ところで、MacBookProとiPadProの「どちらを選ぶべきか」という観点で、用途別に整理すると以下のようになります。
モバイル性・軽量性を最優先 → iPad Pro に軍配
軽くてサッと使えるタブレット形状を活かし、「出先での編集・アイデアスケッチ・プレゼン用」などには iPad Pro が適しています。
ノートPC代替・高性能ラップトップとして使いたい → MacBook Proを選択
フルサイズキーボード、豊富なポート、MacOS 環境を使った重めの作業(コンパイル・深い3Dレンダリング・複数モニタ接続)には MacBook Pro が強み。
クリエイター/編集者/3Dモデラーなど重めのワークフロー → MacBook Pro 優勢
容量・ポート・冷却性能・汎用性を考慮すると、重い作業を頻繁に行うなら MacBook を選んだ方が長期的に安心。
Apple Pencil やタッチ/ペン入力重視/手書き・スケッチ用途 → iPad Pro に魅力あり
タブレット形状+Pencil対応という点では iPad が強み。
将来数年使い続ける「投資モデル」 → 両モデルともに M5 世代という意味でアドバンテージあり
価格バランスを考えるなら前世代も検討対象。ただし、M4世代モデルが値下がりする可能性もあり、「最新である必要性」が薄いならひとつ前のモデルでも十分性能ありますので、合わせて検討すると良いかもしれませんね。
結論:今買うべきか?どのユーザーにおすすめか
まとめると、M5 チップ搭載のこれら2機種は「今後数年使い続けたい」「AI時代の制作ワークフローを視野に入れたい」という方にとって非常に魅力的な選択肢です。特にクリエイター・プロフェッショナル用途には強くおすすめできます。
一方で、「軽い作業のみ」「既に M4 世代を使っている」「予算をできるだけ抑えたい」という方は、少し様子を見たり、値下がりする前世代モデル(M4)を狙うのも十分に合理的です。
今日は、Apple が発表した最新モデル「14インチ MacBook Pro と iPad Proについての記事でした。
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では、次回の記事をお楽しみに!
今日もみなさまの人生が素敵でありますように!
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