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2024年の大河ドラマ『光る君へ』が高評価な理由とは?

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みなさん、こんにちは。「ちょっと素敵な人生」運営兼ライターのかっつんです。

今日は12月15日に最終回の放送を終えた、2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』について、本作が話題になった理由を私なりに考察してみたいと思います。

光る君へとは

2024年に放映されたNHK大河ドラマです。大河ドラマとしては63作目なる本作は平安時代を舞台にし、世界最古の長編小説と言われる『源氏物語』の作者、紫式部の生涯を描いた作品です。紫式部を演じたのは吉高由里子さん。また、この時代の最高権力者、藤原道長を演じたのが柄本佑さん。紫式部と藤原道長は互いにソウルメイトとして描かれたました。ちなみに、主演の吉高由里子さんは2014年の連続長編ドラマ(朝ドラ)『花子とアン』にも主演されたおり、朝ドラと大河ドラマの両方で主演を務めたことになります。

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光る君へが高評価な理由

『光る君へ』は2024年1月7日に第1回の放送が始まり、12月15日に48回目にあたる最終回の放送を終えました。放送中も何かと話題になってはいましたが、視聴率という点では過去の作品に比較しても決して高かったわけではありませんが、配信サービス「NHKプラス」で歴代最高の平均視聴者数を記録し、作品は非常に高い評価を得ました。わたしは、その理由が本作の時代設定とキャスティングの素晴らしさにあったと思っています。

時代設定の素晴らしさ

『光る君へ』の時代設定は平安時代中期。歴代の大河ドラマの中では平将門を主人公にした1976年(昭和51年)の『風と雲と虹と』以来48年ぶりで、2番目に古い時代を描く作品でした。また、女性主人公の大河ドラマは2017年(平成29年)の『おんな城主 直虎』以来7年ぶりの作品でした。とりわけ、大河ドラマ史上初めて、主演・脚本・制作統括・演出をすべて女性が担当するという点でも、早くから話題になっていました。

作品で描かれたのは、具体的には紫式部や藤原道長が誕生してから死去するまでの970年頃からおよそ60年くらいの間。この時代は藤原道長の父、兼家が関白に就任しのちに息子である道隆、兼家、そして道長へと引き継がれ、いわゆる摂関政治により藤原氏が全盛を極めた時代です。また、紫式部は道長の娘であり、後に一条天皇の中宮となる彰子の女房となり、この間に『源氏物語』を執筆し、それが宮中で話題になるという時代です。

ストーリーの中心になっていたのは、時の権力者同士による政権のためによる覇権争いとそれに絡む人々の駆け引き、そして紫式部がいかにして『源氏物語』を書き上げるに至ったという経緯でした。道長と紫式部は互いにソウルメイトという設定で話が進んでいきます。

大河ドラマに限らず、時代劇といえば戦国以降から江戸自体を舞台にすることが多く、それはつまり何かしらの合戦シーンが登場することが多い中で、この作品には、そのような合戦のシーンがないことも注目されていたことです。

そういった点からも本作のストーリーの核は道長と紫式部に男女の関係があったという設定に基づいて話が進行していることで、結果、二人の関係はもちろん、当時の貴族の恋愛事情にも注目が集まったように思います。

また、紫式部と並んでこの時代を代表する女流作家である清少納言は、史実的には接点がなかった可能性の方が高いと言われていますが、本作では接点があったという設定になっており、二人の人間性の対比を描かれていたことも、ユニークな視点と感じました。

キャスティングの素晴らしさ

本作の脚本家、大石静さんは制作にあたって自身の作品『知らなくていいコト』での吉高由里子さんの役者としての魅力から、本作への起用を推薦されたのだとか。そして、『知らなくていいコト』で元恋人役で共演していた柄本佑さんが本作でも起用されました。

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このキャスティングが絶妙でした。ストーリーの一方の核である藤原道長と紫式部の関係性をお二人は見事に表現されており、二人の逢瀬の場面はとても注目されました。実際に、放送終盤に行われたファン感謝祭での「もう一度見たい 名場面ベスト10」で堂々の1位に輝いています。

そして、忘れてならないのが、清少納言役のファーストサマーウイカさんでしょうね。道長役の柄本さんはじめ共演者はもちろん、脚本家の大石さん、またファンの間でもぴったりの役との評判でした。

物語前半では、道長の姉、藤原詮子役の吉田羊さんが印象深かったです。彼女が入内した円融天皇は詮子の父、兼家の策略で食事に毒を盛られていたのですが、天皇は詮子を疑います。もちろん詮子にはその意図はなく、彼女は父に詰問するのですが、そのシーンの吉田さんの迫力ある演技には圧倒されました。

同じく前半では散楽の一員、直秀役の毎熊克哉さんも印象深いですね。この直秀は道長とまひろの中を取り持つ役柄でした。散楽の一員ながら、裏では盗賊として貴族の屋敷に盗みに入り、ついには道長の邸宅に押し入ったため捕まり、最後には無惨にも殺されてしまいました。この直秀の死は道長が後に権力者へと突き進む理由のひとつにもなりました。

その他、史実とは別に番組オリジナルのキャスティングと言われ人気を読んでいたのは松下洸平さんが演じた、宗の医師見習い、周明でしょう。吉高さんと松下さんはTBSのドラマ『最愛』で共演しており、この二人の共演シーンはSNSでも大いに話題になっていました。

それ以外で印象深いのは、主人公まひろの従者、乙丸役の矢部太郎さんと藤原道長の従者、百舌彦役の本多力さん。呪詛がとても印象に残った藤原伊周役の三浦翔平さん藤原公任役の町田啓太さんも忘れてはなりませんね。

音楽の素晴らしさ

さて、最後に光る君への音楽についても触れないわけにはいかないです。光る君への音楽担当は、主にサウンドトラックの世界で実績のあった冬野ユミさん。NHKの作品では、2019年度後期放送の連続テレビ小説『スカーレット』でも音楽を担当されていた方です。

今回、個人的に一番惹かれたのは、道長とまひろの廃屋での逢瀬のシーンで流れたエレキギターをフィーチャーした音楽です。平安時代を舞台にした作品なので、どことなく“和”のイメージを持っていたのですが、このエレキギターの音は、SNSでも評判になりましたし、実際、かなりインパクトがありましたね。

今日は、2024年の大河ドラマ『光る君へ』が話題になった理由を考察した話でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

では、次回の記事をお楽しみに!

今日もみなさまの人生が素敵でありますように!

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