みなさん、こんにちは。
「ちょっと素敵な人生」運営管理者兼ライターのかっつんです。

旅から帰るたびに、また次の旅のことを考えている。

気づけばそんな人間になっていたのですが、
そのきっかけをたどると、一冊の本に行き着きます。

沢木耕太郎の『深夜特急』です。

■ 出会いは、なんとなく手にとった文庫本だった

正直に言うと、最初は「旅の本か〜」くらいの気持ちで手にとりました。

旅が好きとか、バックパッカーに憧れているとか、そういう強い動機があったわけじゃない。ただ、本屋でふと目に留まって、なんとなくレジに持っていった。そんな出会いでした。

ところが読み始めたら、止まらなくなってしまって。

気づいたら夜中の2時で、翌日の仕事のことをうっすら後悔しながらも、ページをめくる手が止められない。そういう読書体験って、大人になってからはなかなかないんですよね。

■ 『深夜特急』ってどんな本?

簡単に紹介しておくと、『深夜特急』は沢木耕太郎が26歳のときに実際に行ったアジア〜ヨーロッパの陸路旅を綴ったノンフィクション紀行文です。

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、飛行機をできるだけ使わずバスや鉄道で移動する。それだけのシンプルな旅なのですが、その途中に出会う人、風景、出来事の描写が圧倒的で。

香港のカジノ、インドの混沌、アフガニスタンの荒野……。読んでいると自分がそこにいるような感覚になるんです。

文庫本で全6巻。最初は「長いな」と思ったのですが、読み出したら一気でした。旅好きの間ではある種のバイブルとして知られていて、これを読んでバックパッカーになった人も多いと聞きます。

Kindle版の合本(1〜6巻まとめて)があるので、電子書籍派にはこちらが便利です。
深夜特急(1~6)合本版(新潮文庫)【増補新版】

テレビドラマ化もされており、大沢たかおさんが主人公を演じた映像版もDVDで見られます。
本を読んだあとに映像で旅の空気を追体験するのもおすすめです。
劇的紀行 深夜特急 [DVD]

■ 読み終えたあと、航空券を調べていた

読後の感想を一言で言うなら、「行きたい」でした。

どこかに。とにかくどこかに出かけていきたい。そういう衝動が、本を閉じた直後にふわっと湧いてくる。

実際、初めて読んだときはその数週間後にひとり旅に出かけました。行き先はアジアで、大きなスーツケースじゃなくてリュックひとつで。完全に影響を受けていますよね(笑)。

ひとり旅って、最初は不安のほうが大きいんですよ。でも実際に行ってみると、不安よりずっと楽しくて、自由で、なんか自分の輪郭がはっきりしてくる感じがある。

そのあたりの体験は、こちらの記事にも書いています。
👉 ひとり旅でやってよかったこと、そして、やらなくてよかったこと

■ 『旅する力』——深夜特急の「裏側」を読む

『深夜特急』のファンにぜひ読んでほしいのが、同じく沢木耕太郎の『旅する力』です。

こちらは著者本人が、あの旅の前後を振り返りながら「旅とは何か」「なぜあの旅をしたのか」を語ったエッセイ集です。言ってみれば、『深夜特急』の公式解説本というか、著者による旅論まとめ本。

本編では語られなかった旅の動機や、旅をとおして著者自身が何を得たのかが書かれていて、『深夜特急』を読んだあとに読むとじんわり深みが増します。
旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

■ 『一号線を北上せよ』——ベトナムを縦断する旅

もう一冊、旅好きにおすすめしたい沢木耕太郎作品が『一号線を北上せよ』です。

ベトナムを南から北へ縦断する旅を描いた紀行集で、ホーチミンからハノイまでを国道1号線沿いに移動していく構成になっています。
一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編>

『深夜特急』ほどスケールは大きくないのですが、ベトナムという国の空気感、人々の営み、街の匂いのようなものが丁寧に描かれていて、これもまた「行きたい」気持ちを刺激してくれます。

ベトナムといえば、世界遺産の街ホイアンも外せない場所のひとつ。わたし自身もとても気になっているエリアで、こちらの記事でその魅力をまとめています。
👉 気になる?【世界遺産の街】ホイアンに旅行者が訪れるワケは

■ 旅は、本からも始まる

最近は旅行系のYouTubeやSNSで、現地の情報はいくらでも手に入る時代です。でも、本で旅をする楽しさって、また別物なんですよね。

著者の視点で、著者のペースで、知らない土地を歩く。ガイドブックとは違う、その場所の「空気」みたいなものが伝わってくる。

沢木耕太郎の本を読んでいると、旅って別に「映える場所」に行くことじゃなくて、見知らぬ場所に身を置いて、自分が少しだけ変わって帰ってくることなのかもしれないな、と感じます。

旅に出たくなったとき、ぜひ手にとってみてください。

■ アジアひとり旅の参考に

この記事を読んで、なんとなく旅欲が湧いてきた方へ。

ペナン島ジョージタウン(マレーシア)も、食と世界遺産が楽しめるアジアのひとり旅にぴったりな街です。
👉 ベストシーズンで巡るペナン島ジョージタウン|世界遺産とグルメ

また、アジア・オセアニアのひとり旅候補地をまとめた記事もあります。次の旅先選びに役立ててみてください。
👉 春に行きたい海外ひとり旅①|心弾むアジア・オセアニア8選

■ まとめ|沢木耕太郎が私にくれた“素敵な道具”

今回ご紹介した沢木耕太郎の作品3冊です。

  • 『深夜特急』合本版(Kindle)/DVD版
  • 『旅する力』
  • 『一号線を北上せよ』

旅に出る前でも、旅から帰ったあとでも、手元に置いておきたい本たちです。


今日は、私が旅好きになるきっかけを与えてくれた作品を紹介させていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

では、次回の記事をお楽しみに!
今日もみなさまの人生が素敵でありますように!